前回トーナメントから半年ぶりとなる6月13日に行われた「第4回ビキニ卓球トーナメント」。前回から採用されたHC制がそのまま採用された上、3連覇を達成した猫田りく選手の欠場により、一気に混戦模様のトーナメントとなった。
参照:HC制について(ハンデ戦の試合方式)
1回戦第1試合、前回準優勝の武藤選手が特別ルール「奥様は裸DEエプロンマッチ」により、いきなり第2ゲームを落とす。特別ルールの使用ラケットはフライパン。ボールの回転が生命線のカットマン、武藤選手にとっては厳しい初戦となったが、第3ゲームをラリーで粘り、デュースの末13-11で競り勝った。初出場の松浦選手は3度のマッチポイントを活かせなかった。
1回戦第3試合、もうひとりの優勝候補、塚田選手も特別ルールに苦しむ。第2・第3ゲーム「浴衣美人と温泉卓球マッチ」のラケットはスリッパ。反発力の無いスリッパの特性を掴んだ台上の突っつきで返す聖菜選手の前に第2ゲームを6-11で落とすが、徐々に対応した塚田選手が第3ゲームは逆転。最後は11-7で振り切った。
準決勝第1試合、武藤選手と県大会出場経験を持つ新規加入の倉本選手が対戦する注目のカードは、武藤選手が11-5、11-7でストレート勝ち。倉本選手は1回戦で見せた強打が武藤選手の下回転のボールに対して序盤安定せず、慣れて来た第2ゲームでは特別ルール「女王様de調教マッチ」によりラケットがスラッパーに。しかも連れて来たペットが落ち着きのない性格で、卓球よりも調教の方に手間取ってしまった。次回に期待したい。
準決勝第2試合、優勝宣言をしたYANAMO選手が塚田選手に挑んだが、この日は塚田選手の調子が前回、前々回を上回っていた。深い打球でオーバーミスを誘い、浮いたボールは強打する。YANAMO選手が召還した審判まことのポイントも跳ね返し、塚田選手が11-7、11-5と2ゲームを連取して決勝にコマを進めた。
混戦が予想された今回のトーナメントだが、決勝戦は塚田選手と武藤選手、ランキング上位同士の対戦となった。塚田選手のフォアの強打を警戒して、武藤選手は塚田選手のバック側にボールを集める。それを塚田選手が根気よくつなぎ、試合は息詰まるラリー戦の展開に。両者1ゲームずつ取り迎えたファイナルゲーム、7-9で2点ビハインドの塚田選手の打球がネットイン。このポイントで流れを掴んだ塚田選手の勝利かと思われた9-9、この日誰も止められなかった塚田選手の強打を、武藤選手がこの場面でブロックに成功、最後の最後に流れを引き寄せた。結果、9-11でファイナルゲームを取った武藤選手が初優勝を手にした。各試合結果は以下の通り。